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第三十一章 杀局,地府之战


  我好想做嘉然小姐的狗啊。

  可是嘉然小姐说她喜欢的是猫,我哭了。

  我知道既不是狗也不是猫的我为什么要哭的。因为我其实是一只老鼠。

  我从没奢望嘉然小姐能喜欢自己。我明白的,所有人都喜欢理解余裕上手天才打钱的萌萌的狗狗或者猫猫,没有人会喜欢阴湿带病的老鼠。

  但我还是问了嘉然小姐:“我能不能做你的狗?”

  我知道我是注定做不了狗的。但如果她喜欢狗,我就可以一直在身边看着她了,哪怕她怀里抱着的永远都是狗。

  可是她说喜欢的是猫。

  她现在还在看着我,还在逗我开心,是因为猫还没有出现,只有我这老鼠每天蹑手蹑脚地从洞里爬出来,远远地和她对视。

  等她喜欢的猫来了的时候,我就该重新滚回我的洞了吧。

  但我还是好喜欢她,她能在我还在她身边的时候多看我几眼吗?

  嘉然小姐说接下来的每个圣诞夜都要和大家一起过。我不知道大家指哪些人。好希望这个集合能够对我做一次胞吞。

  猫猫还在害怕嘉然小姐。

  我会去把她爱的猫猫引来的。

  我知道稍有不慎,我就会葬身猫口。

  那时候嘉然小姐大概会把我的身体好好地装起来扔到门外吧。

  那我就成了一包鼠条,嘻嘻。

  我希望她能把我扔得近一点,因为我还是好喜欢她。会一直喜欢下去的。

  我的灵魂透过窗户向里面看去,挂着的铃铛在轻轻鸣响,嘉然小姐慵懒地靠在沙发上,表演得非常温顺的橘猫坐在她的肩膀。壁炉的火光照在她的脸庞,我冻僵的心脏在风里微微发烫。

  嘉然さんのワンちゃんになりたくて仕方がありません。

  でも嘉然さんは猫が好きだって仰っていましたから、私は泣きました。

  犬でも猫でもない私がなぜ泣いたのかはわかっています。本当は私、鼠なんですから。

  嘉然さんに好いてほしいなんて望む度胸など私にはありません。誰だって理解余裕上手天才でお財布にもなれる萌え萌えワンちゃんと猫ちゃんが好きなんでしょうし、陰湿で病弱な鼠のことなんて好きな人は一人もいませんよな。

  そんな私でも嘉然さんにこう問いかけてみました。「貴***にはなれないのでしょうか」と。

  犬には決してなれないという事は承知の上です。もしも彼***が好きだったら、隣でずっと見守って差し上げられるんでしょうね。たとえ彼女が懐に抱いてるのはずっと犬であったとしても。

  しかし彼女は「猫が好き」だって仰っていました。

  彼女が今でも私の事を見ていて、私を楽しませてくださっているのは、猫がまだ姿を表していないからです。鼠である私だけが、毎日そろりと穴から出てきて、遠くから彼女と目を合わしています。

  彼女の好きな猫が現れたら、私はまた大人しく穴に戻って引きこもるでしょう。

  そんな私でも、やはり彼女が好きです。私が側にいて差し上げられる時間だけでも、もう少し私を見ていただけませんか。

  嘉然さんは、これからのあらゆるクリスマスはみんなと一緒にお過ごしになると仰っていました。「みんな」に当てはまる人ってどんな人なんでしょう。この集合に私もエンドサイトーシスしてほしいです。

  猫ちゃんは未だに嘉然さんが怖いです。

  彼女の愛する猫は私が連れて来ますから。

  少しでも油断したら、猫の口に身を滅ぼされます。

  その時になったら、嘉然さんは私の体をちゃんと繕って、ドアの外へ捨ててくださるんでしょう。

  そうしたら私はネズミフライに。テヘヘ。

  できるだけ近い所に捨てていただきたいです。彼女が好きなんですから、これからもずっと。

  窓越しに部屋の中を覗く我が魂に映ったのは、つけてあった軽く鳴っている鈴と、ソファーに寛いでいらっしゃる嘉然さんと、そして彼女の肩に座っていて大人しく演じているレッドタビーの猫。

  壁炉の火明かりは彼女の頬を照らして、凍り付いた我が心臓は寒風に揺られて僅かな熱を放つ。


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